拡張図面形式について
■概要
ご存知のとおり、Eyeko.Drwは、MS-DOSの時代から、20年近く、同一の図面ファイル形式を継続しています。
設計当時のパソコンの性能に対し、昨今のパソコンは比べるもなく進歩しており、そのため、大きなデータを簡単に作成できるようになりました。
従来の図面形式では、1つの要素のデータの長さに(2の16乗
約65000)に制限があります。
例えば、
ハッチング
画像
曲線
拡張塗り潰し
図形内の要素数
通常の方法で、データを作成していれば、この制限が不自由に感じる事はほとんどありませんが、
例えば、3DCAD等からデータをインポートすると、簡単にこの制限をオーバすることがあります。
そのため、それらのデータ長を2の32乗 (約2G)に拡張したのが、拡張図面ファイル形式です。
この形式ですと、EF/2はサポートしてないため、読む事ができません。
また、Eyeko.Drwでも、古いバージョンの方は、読む事ができませんので、最新版へのバージョンアップをお願いします。
■設定方法
分割数は、次の変数の値にて指定できます。 (システム/設定/ini)
gUseDrwVer2
= 0 使用しない
= 1
データオーバー時、メッセージを表示して、拡張図面ファイル形式で保存 (Default)
= 2 自動的に判断
標準は、gUseDrwVer2=1です。
この場合、ファイル保存時、データがオーバーする場合のみ、次のメッセージを表示し、拡張図面ファイル形式で保存します。
データが小さい場合は、従来の形式で保存します。
このメッセージを出したくない場合は、gUseDrwVer2=2を設定してください。
メッセージを表示せず、データがオーバする場合には自動的に拡張形式を利用します。
gUseDrwVer2=0の場合、拡張図面形式は使用せず、データを強制的に切り取って、従来の形式で保存します。
したがって、図面データが、正しく保存されない可能性があります。
■確認方法
保存された図面が拡張形式かどうかは、図面検索ダイヤログのコメント部分に表示されるバージョンにて確認できます。
■拡張部品ファイル
同様に、部品ファイルでも、データがオーバーした場合、図面ファイルと同じように、拡張部品ファイル形式で保存されます。
拡張部品ファイルは、EF/2では、読み込めませんので、注意が必要です。